『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、就職に強い学部について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。
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選ぶ職種によって有利な学部は異なる
就職に強い学部はどこかと聞かれることは多いですが、実際には「どの職種を選ぶか」によって有利な学部は大きく変わります。
たとえば研究職や開発職であれば理系学部が有利ですし、経理や財務であれば商学部や経済学部が評価されやすくなります。
また、法律知識を使う職種であれば法学部が強く、編集や企画であれば文学部や社会学部が評価されることもあります。
このように、人事は学部そのものを見ているのではなく、「この職種で活躍できそうか」を学部を通じて推測しています。
つまり、学部が評価されるのは、それが職種との相性を示す材料になる場合に限られます。
「理系だから有利」「文系だから不利」といった単純な話ではなく、「この学部の学びがこの仕事にどう生きるのか」が重要なのです。
学部よりも選考での評価が重要
ただし、ほとんどの企業では、学部以上に選考での評価を重視しています。なぜなら、実際の仕事では、学部で学んだ内容よりも、考え方やコミュニケーション力、仕事への姿勢のほうが影響が大きいからです。
人事が面接で見ているのは、「この人は現場で一緒に働けるか」「指示を理解して行動できそうか」「お客様や社内と円滑にやり取りできるか」といった点です。
これは学部名だけでは分かりません。
そのため、どんな学部であっても、面接やエントリーシートで評価されれば内定につながります。
実際、理系出身で営業として活躍している人もいれば、文系出身でエンジニアとして評価されている人もいます。
学部はあくまでスタート地点であり、選考での受け答えや考え方のほうが、最終的な評価を大きく左右します。
学部と志望職種がずれている場合は理由を明確化すること
学部と志望職種が一致していない場合でも、まったく問題はありません。ただし、その場合は「なぜその職種を選んだのか」を明確に説明できることが重要です。
たとえば理系出身で営業を志望する場合、「理系なのになぜ営業なのか」と必ず聞かれます。ここで、「人と話すのが好きだから」といった曖昧な理由だけでは弱くなります。重要なのは、学部での経験と職種をどうつなげるかです。
たとえば研究をしてきた経験があれば、「研究職の方の気持ちや専門性が分かるからこそ、顧客に寄り添った提案ができる営業になれる」といった説明ができます。
このように、自分の学びが仕事でどう生きるのかを語れれば、学部と職種がずれていてもむしろ強みになります。
人事は一貫性を見ています。学部と職種がつながっていれば、「この人は考えて進路を選んでいる」と評価されやすくなります。
学部の名前を気にするよりも、「この学びをどう仕事に生かすのか」を一度言葉にしてみるだけで、就活の見え方はかなり変わってくるはずです。








