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猫の代表的な鳴き声といえば「ミャオ」だが、これは人間とのコミュニケーションでしか使われないとご存知だろうか?実は、猫はシチュエーションに応じて鳴き声を自在に操っている。「ミャオ」はある意図を持って、人間の赤ちゃんに似せているというのだ。普段何気なく聞いている、「ミャオ」の秘密を解き明かす。※本稿は、動物行動学博士のサラ・ブラウン著、清水由貴子訳『ネコの言葉を科学する』(草思社)の一部を抜粋・編集したものです。
空腹時や寒さに震えるときなど
子猫の鳴き声は多岐にわたる
生まれたばかりの子猫は、ゴロゴロ喉を鳴らしたり、「フー」とうなったり、シンプルに「ミーミー」「ニーニー」などと鳴く程度だ。少なくとも私たちにはシンプルに聞こえる。
だが、人間の耳にはしきりに甲高い鳴き声をあげているように聞こえても、実際にはさまざまな意味がある。
お腹がすいているときだけでなく、不安を感じたときにも、その理由によって声の調子、長さ、大きさを変えて鳴く。寒さに震える子猫は最も高い音。母親から離れて迷子になってしまったら低い鳴き声。
切羽詰まった様子でしつこく鳴くのは、身動きがとれなくなったとき。たとえば、母猫がおっぱいを飲ませようと寝そべって、うっかり何匹かを下敷きにしてしまうことがよくある。
鳴き声の種類によって、母猫は迷子になった子猫を連れ戻したり、体の向きを少し変えたりする。授乳しながら体勢を変えれば、おっぱい争いであぶれてしまった子猫はおっぱいにありつき、押しつぶされた子猫は無事に這い出すことができる。
「ミャオ」という鳴き声は
人間相手にしか使われない
母猫のほうにも、子猫とのやりとりで発する特別な鳴き声がある。







