残念ながら、その日のマーゲイの作戦は失敗に終わったものの、おそらく仲間になりすますことで、獲物を攻撃しやすい場所におびき出そうとしているのだろう。
聞き取り調査でアマゾンの住民が挙げた獲物の鳴き声は、すべて猫によって再現が可能であると研究チームは指摘する。獲物の子どもの鳴き声を真似るとは、何と巧妙な作戦だろうか。人間なら、ほぼ確実に反応するはずだ。
飼い猫に話しかけるとき
母親言葉になってしまうワケ
人は話し好きだ。猫にもそのことはわかっている。その証拠に、子猫の鳴き声を人間に向けたオリジナリティあふれるミャオに進化させた。
人は飼い猫に話しかけるのも好きだ。飼い主の多くは、誰かとおしゃべりするかのように、日がな一日猫と会話をする。あるアンケート調査では、飼い主の96%が毎日猫に話しかけていると答え、全員が折に触れて話しかけていた。
そしてほとんどが猫を信用して、悩みや大事な出来事を打ち明けているとうれしそうに認めた。長時間家を留守にした際には、短時間の外出時よりもたくさん猫に話しかける。人間どうしと同じだ。
飼い猫が私たちに対して甘えるような高い鳴き声で話しかけるようになったのと同じく、飼い主も猫と話す際には声のトーンや口調を変えることが多い。アンケートでは、ほとんどが人間(通常は子ども)と話すように猫に話しかけると答えている。
その結果、赤ん坊や小さな子に対する口調になる。この「マザリーズ(母親言葉)」については、人間の赤ん坊に関する概念として研究されてきた。
さまざまな言語や文化で見られ(聞かれ)、母親だけでなく、男性も女性も話す。通常の話し方よりも声が高くて抑揚をつける傾向にあり、ゆっくりと、同じ言葉を繰り返して話すのが特徴だ。
赤ん坊に対しては、簡単な言葉で、「今日もごきげんですねえ~」などと母音を伸ばして大げさに話しかけることもある。研究によると、ペットに対しては母音を伸ばさない傾向にあるものの、それ以外はマザリーズに驚くほど似ていることがわかった。







