もちろん、危機に陥るのを待つのではなく、長嶋のように、みずから危機感をつくりだし、気力を呼び覚ますことこそ、仕事で成果を上げる秘訣である。
「やるだけやった」と悔いなく
現役を終えた高い志
秋晴れの下、スタンドを埋めつくした
ファンのすさまじい拍手。
ファーストを懸命に駆け抜けたとき、
やるだけやったという爽やかな充実感が、ぼくを満たしていた。
別離のかなしみはなかった。
ファンのすさまじい拍手。
ファーストを懸命に駆け抜けたとき、
やるだけやったという爽やかな充実感が、ぼくを満たしていた。
別離のかなしみはなかった。
(『燃えた、打った、走った!』)
――現役最後の1974年シーズン最終戦を思い出しながら語った言葉
これはシーズン最終戦となった1974年10月14日の対中日ダブルヘッダー第2試合の最終打席で、中日の佐藤政夫からショートゴロに終わったシーンを振り返って語った言葉である。そのゲームは八回表が終わった時点で巨人が10ー0で大きくリード。
そして、8回裏1死1塁で長嶋が打席に入る。中日・佐藤の投げた1球目は三塁側にファウルゴロ。そして2球目は遊撃の三好真一に飛んだボールは2塁から1塁に転送されて併殺打。これが長嶋にとっての最後の打席となった。
1塁を駆け抜けた長嶋は満員のスタンドに満面の笑顔を示したが、拍手がやむことはなかった。
17年間における長嶋の通算成績は出場試合2186試合、打率3割5厘2毛。2471安打、444本塁打、1522打点。この日、長嶋は17年間のキャリアを締めくくった。
自分のことはすべて自分自身で決める。長嶋のような一流の人間は、このことを何より優先する。なぜなら、自分をいちばんよく知っているのは自分自身であり、自分の限界をいちばんわかっているのも自分自身であることを彼は知っているからだ。
一方、並の人間は他人のアドバイスや指示によって自分の身の振り方を決断する。
結果、それ以降、悔いの多い人生を歩む運命にある。長嶋のように人生の大きな決断を自分でできる人間だけが幸せを手に入れられる。
自分のことは自分で決める
長嶋流“後悔しない決断法”
悔いを残す野球人生で終わりたくない。
執念の燃えカスが残っている限り、
最後の最後のカスまで
ポッポと燃えているうちは、
この一か八かの勝負の世界に挑戦する。
執念の燃えカスが残っている限り、
最後の最後のカスまで
ポッポと燃えているうちは、
この一か八かの勝負の世界に挑戦する。
(『長嶋茂雄語録』)
――残りの現役生活における決意を1973年1月に語った言葉







