名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ#1Photo by Mikio Usui

名古屋を代表するスポーツチーム、中日ドラゴンズ。長年地元ファンに愛されてきたが、ここ数年は成績が低迷している。就任2年目の立浪和義監督はチーム再建に向けて奮闘しているが思うような結果が出ず、スポーツ紙やファンからは批判が噴出している状態だ。特集『名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ』(全11回)の#1では、渦中の立浪監督を直撃。チーム再建のビジョンを語ってもらった。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

結果が出なければ罵声を浴びることも
2年目の立浪監督が語る再建の道筋

──監督就任2年目のシーズンも半ばを過ぎました(インタビューは今年7月27日に実施。この日の試合前時点で、中日は35勝51敗2分でセ・リーグ6位)。当初は「監督になりたかった」と話していましたが、実際に監督になって今の仕事は楽しいですか。

 楽しくはないですね。プロスポーツは勝ってこそ喜びがありますが、現在は結果が出ていません。負けていて楽しいということはありません。

 プロ野球はファンの方がお金を払って見に来てくれるもので、結果が問われる厳しい世界です。負ければ罵声を浴びることもあります。若い選手を多く使ってはいますが、なかなかすぐには結果が出ません。

――なかなか結果が出ない中で、どのような思いで監督のお仕事に取り組んでいますか。

 私は、ここ数年低迷しているドラゴンズを立て直すという信念を持って取り組んでいます。今変えなければこのチームは変われないと思っています。

 よく「勝敗の責任は監督にある」とか「使った監督が悪い」といったコメントを聞きますが、そんなことは当たり前で、わざわざ言うことでもないと思います。「その選手を使った俺が悪い」と言う人もいますが、プレーしている選手に失礼です。でも、そう言わないと「監督は選手のせいにする」などと言われます。私はもちろんそんなことは思っていません。

 今は、世の中全般で「まずは否定や批判から入る」ことが多くあります。負けた原因について、ああだったこうだった、誰々を使っていればよかった、といったことも言われます。時には参考にすることもありますが、全て受け入れるわけにはいきません。

 結果が出ないときに監督である私が批判を受けるのは当然だと思っています。全て受け入れた上で、数年後に「強くなったな」と思われるチームにしたいと考えています。

――現在は、成長著しい若手と、外から獲得した選手をミックスして使っているように見えます。チームを立て直したその先のビジョンはどのようなものでしょうか。

次ページでは、チーム再建中の立浪監督が思い描く「理想のチーム像」を明かすとともに、それに到達するために必要なコミュニケーション術や選手の起用法、自身の勉強法についても語っている。さらに、関西出身の立浪監督が「地元ファンの課題」に言及している点も注目だ。“ミスタードラゴンズ”が名古屋の人々に向けたメッセージを、ぜひ受け取ってほしい。