トキ、石を投げられ出血
トキの洋妾疑惑は町中に広がった。
雨清水家でもトキのことを心配している。
学校でも、ラシャメン派、ラシャメンじゃない派に分断する。
「どっちを信じる? 新聞かヘブン先生か」
トキとフミは変装して買い物に出かける。憧れられていたときも変装していたが、そのときはフミなんて逆に目立つような平安装束だったが、いまや、本気で目立たないように手ぬぐいを深くかぶってこそこそしている。トキは眼鏡をかけて本気で変装している。こう見ると、人気のときは気づかれることを少しばかり楽しんでいたように思えてくる。
ところがいまや、すっかり町の人たちの態度が変わってしまった。
何も売ってもらえない。
この場にいたら、身の危険すら感じて、フミは「走るよ」とトキを促す。
が、その途中、石を投げられ転倒するトキ。額から血がにじむ。
いざとなると意外と敏捷(びんしょう)なフミと恐怖にこわばるトキ、池脇千鶴と高石あかりの追い詰められたときの演技に見応えがあった。
なんとか帰宅して、包帯を巻いて手当しながら、こんな姿をヘブンには見せられないと言っているところへ「ただいま戻りました」とヘブンが帰って来た。
包帯を見られまいと手ぬぐいをかぶり、顔を背けて逃げるトキ。あはは、あははとふざけたフリをするも、ヘブンに包帯がバレてしまう。
ヘブンは再び、怒りに燃えて、勘右衛門(小日向文世)の木刀をつかんで、報復しようと駆け出す。
それを全力で止めるトキ。あんなに固まって震えていたトキが「大丈夫!」と力を込める。ことを大きくしたくない。その健気(けなげ)さが胸を打つ。これまでのんきな描写が多かった分、衝撃も大きい。









