法律を守らず、人権無視が横行する職場環境の会社は、コンプライアンス意識が高まっている現在でも意外なほどあります。大手企業、有名企業も例外ではありません。

 勤めている会社がいわゆるブラック企業だと感じるなら、辞めることを真剣に検討してみましょう。

あえて問題企業に残ることで
その後の転職活動が有利になることも

 毎期赤字の連続でつぶれるのが時間の問題だと思われる会社、給料がいつまで出るのか不安を感じる会社も、残るのはリスクが高いかもしれません。

 ただし、戦略的に残るケースがないわけではありません。たとえば人事畑の人で、将来は会社再生の専門家になりたい、起業したい、などと思っているなら、現場はまさに生きた教科書。

 あるいは、つぶれそうな会社に最後まで残って、破産整理や従業員の再就職支援まで担当したというエピソードは、転職活動で非常に高く評価されます。

 自分に目的意識があって、経験が今後に生かせると確信できるなら、辞めずにふんばる選択肢もありえます。

 修羅場をくぐった経験は、転職活動の強い武器になります。心がつぶれてしまわないレベルなら、がんばってみるのもあり。

 転職活動では、他にも下のような経験がいいキャリアになります。こういう武器があると、辞める決心がつきやすいかもしれません。

何かを変える(例:社内会議の数を減らす)
 古い体質やパワハラぎみの職場は特に、それまでのやり方を変えるのを嫌います。提案力や周囲を説得した経験は、面接での絶好のアピールポイントに。

何かを始める(例:新規プロジェクトを立ち上げる)
 チャレンジした経験があるなら、ぜひ職務経歴書などに経緯を書きましょう。力のある人、周囲に信頼されている人という評価につながります。

何かを終わらせる(例:会社の清算に立ち合う)
 なかなかできない経験だからこそ、転職市場での評価は高くなります。役員や社長面接では、大いに盛り上がってしまうかもしれません。