金氏がヘッドコーチとして所属した町田も、昨年末から大きく揺れている。きっかけとなったのは昨年12月23日。Jリーグから黒田剛監督、そして町田に科された懲罰処分にあった。
町田ゼルビアの藤田晋社長は
黒田監督パワハラ疑惑報道を否定
Jリーグによれば、黒田監督は高校サッカーの強豪・青森山田の監督から転身した1年目の2023年頃から自らの意向に沿わない選手がいれば「造反者」と呼び、練習中には特定のコーチを大声で怒鳴る行為が確認された。さらに懇親会の場ではスタッフに対する暴言や不適切な発言もあった。
一連の問題は昨年2月、日本サッカー協会(JFA)の暴力等根絶相談窓口とJリーグのコンプライアンス部門が共有。事実関係に関する調査を要請された町田は、同4月下旬に報告書をJリーグへ提出した。
町田による調査が行われていた間には、写真週刊誌で黒田監督もパワハラ行為疑惑が報じられている。
IT大手のサイバーエージェントの会長を務める町田ゼルビアの藤田晋社長は、この報道を真っ向から否定。町田もクラブ公式X(旧ツイッター)で「極めて悪質な記事であり、大変遺憾です。パワハラは事実無根であることをクラブ内の第三者委員会でも確認が済んでおります」と声明を発表している。
しかし、町田が立ち上げた第三者委員会にクラブの顧問弁護士が同席していた事実が判明。Jリーグは一部報告に関して町田に再調査を依頼し、同時にリーグでも独自にヒアリング調査を実施した。
それらの結果が昨年末にJリーグから科された懲罰処分だった。黒田監督の行為には暴力など有形力の行使は含まれず、パワハラ行為とは認定されなかった。内部に自浄機能がなかったとして、町田とともに科されたけん責(始末書を取り、将来を戒める)も、Jリーグが定める4段階の懲罰のなかで最も軽い。
しかし、Jリーグの青影宜典執行役員は同監督の違反行為に「パワーハラスメントに認定されるかどうかの法的な側面にかかわらず、またどのような場面や理由であったとしても、他者に対しての人権や尊厳の観点から黒田監督が行った行為は決して許されるものではないと考えています」と厳しく言及した。
町田は懲罰が科された直後にクラブ公式ホームページを更新し、次のような声明を発表している。







