「余事象の確率=1-事象の確率」ですから、「少なくとも一度は出会いがある確率」は1-0.367=0.633(約63%)となります。オイラーは「37%ルール」を導き出しましたが、それは「出会いが一度も起こらない」確率です。そこで、「少なくとも一度は出会いがある」ことを「63%ルール」と呼ぶことにします。
カードの出会いを人生のパートナーを見つける男女の出会いに置き換えてみましょう。
私たちは誰か見知らぬ異性と出会ったときにその人と「お付き合い」をしてもいいかどうか判断します。そこにはいくつかのチェックポイントがあるでしょう。例えば、(1)身長、(2)年収、(3)顔の好き嫌い、(4)趣味、(5)食べ物の好き嫌い、などなど。さらに結婚のことを考えるともっと多くのチェックポイントがあるでしょう。
モンモールの「カード合わせ」―2人がそれぞれAからKまでの13枚のカードを持って、1枚ずつ机の上に出していく―を「チェックポイント合わせ」にしてみます。
カードには数字の代わりにチェックポイントが書かれていると思えばいいでしょう。
例えば、身長・年収・趣味の3枚のカードを用意して優先順にカードを並べます。Aさんは(年収>趣味>身長)、Bさんも(年収>趣味>身長)だとして1枚ずつ出していくと「出会い(優先する順序の一致)」は3つ、お似合いの2人となり付き合う可能性が大です。
Cさんは(趣味>身長>年収)、Dさんは(身長>趣味>年収)であれば、「出会い」は「年収」の1つあるので、付き合う可能性はぎりぎりあります。これがEさん(趣味>年収>身長)とFさん(年収>身長>趣味)であれば「出会い」はなし、優先する順序の一致がないので2人が付き合う可能性は低くなります。
はたして、「63%ルール」により驚くべき結論が得られます。あなたが100人とお見合いして「チェックポイント合わせ」をすれば「出会い」が少なくとも1つある相手は63人いることになります。63人も!
チェックポイントの
数を減らすことが重要
カードの数、すなわちチェックポイントの数がどんなに多くてもこの確率はほとんど変わらないということを思い出しましょう。ときにチェックポイントの多さは決断をしにくくさせます。







