子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。

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積の法則

 今回説明する公式は「積の法則」です。積の法則は、

・1つ目の物事の起こり方がa通り
・2つ目の物事の起こり方がb通り

 であるとき、2つの物事の起こり方の組み合わせがa×b通りであるという公式です。

 たとえば、明日の起床時刻を「5時・6時・7時・8時・9時」の5つの中から選び、明日の朝食を「おにぎり・パン」の2つの中から選ぶとします。このとき起床時刻と朝食の組み合わせは、全部で5×2=10通りです。※

※1つ目の物事が「起床時刻」、2つ目の物事が「朝食」と考えればわかりやすいでしょう。
図

 また、服のサイズを「S・M・L」の3つの中から選び、服の色を「赤・青・緑・黄・黒・白」の6つの中から選ぶとします。このとき服の選び方の組み合わせは、全部で3×6=18通りです。

図

 なお、このような簡単な式で計算できる理由は、次ページに掲載する長方形のマス目を考えるとわかりやすいです。