雑誌記事でこうしたエラーが起こる原因は、次のふたつが多いです。
(1)原稿そのものに間違いがあり、筆者・編集者とも気がつかぬまま校了してしまう(先述の「アタリ」パターン)。
(2)ゲラ(誤字脱字のチェックなどの校正を行うための校正刷り)に入った赤字を修正している途中で、DTP(デスクトップ・パブリッシング/PC上での誌面修正)でなんらかミスしてしまう。
このどちらかです。(2)の場合、その事故を回避するには、「責了(印刷所側が責任をもって校了にすること)」はせず、最後の最後の修正完了版まで目視で確認することが必要です。
しかし、これは雑誌の進行スピードを考えるとなかなか難しく、多くの場合において「最終の赤字は責了で!」となり、DTP会社や印刷所に修正をお任せして終わり、というのが多くなりがち。締め切りに追われる月刊誌の宿命……というと言い訳がましいでしょうか。
わずか1つのミスで
信頼が崩壊することも
私も雑誌編集者時代、責了をよく実行していました。その結果、次のような事故も起こしたことがあります。
ある商品を紹介する「見出し」の文章に、私は次のような赤字を入れたのです。「ここ目立たせるように文字を金赤にカエ」。編集者ならよくある校正指示じゃないでしょうか。私は何の心配もせず、そのページを責了。
数日後、刷り上がった雑誌を見て愕然としました。その赤字を入れた商品の見出しが「赤色の文字」にはなっておらず、見出しの文面そのものが「ここ目立たせるよう文字を金赤にカエ」になっていたのです(時効)!
間違いは、恐ろしい。もちろん今どきWebなどは、修正ができます。確かにできますが、企業の公式サイトやIRページなど重要な箇所では、間違いがあると信頼性が下がってしまうこともあるでしょう。
SNSでも後から修正が効かないものはあります。かといって投稿自体を削除しては、炎上を引き起こしてしまう……あぁ、なんということでしょう。







