朝日新聞は
「調査員が電話をかける」
池上 つまり毎日新聞はTBS、JNNと一緒にやったんだということですよね。やっぱり単独だとお金がかかりすぎるので。
2月2日の朝日新聞の見出しは「自維 300議席超うかがう」と出ているんですが、調査方法について「1月31日、2月1日の両日に実施。電話調査は、コンピューターで無作為に作成した番号に、調査員が電話をかける(RDD)方式で~」と書いてあります。
調査員がどうやって調べたのかについては詳しく書かれていませんが、これまで朝日新聞がどんな調査をしていたのかと言うと、携帯電話だと個人に直接つながるわけですね。固定電話だと平日の昼間に電話すると、誰が出てきます?
増田 お家で過ごしている、例えばご高齢の方であるとか。お仕事や学校に行っている人は出ないということですよね。
偏らないように
手間暇をかけていた
池上 ですよね。だから非常に偏った人に調査しているんじゃないかという批判があるんですが、実は固定電話に出て調査に協力してもいいとなった場合、「18歳以上の人はお宅には何人いるんですか」と聞くんですね。
例えば「3人です」と言った場合、調査する側が乱数で、例えば「3番目」と出たりすると、「じゃあお宅で3番目の年齢の人にお話を聞きたいんですが、現在いらっしゃいますか?」と聞くわけです。
「今会社に行っています」と言われたら「何時頃お帰りですか?その頃にまたお電話してもいいですか?」と言ってかけ直すという。
そういうやり方で、「たまたま固定電話に出た人」ではない一般の人から聞けるように、というやり方をこれまではしてきたんですね。今回はどうか分かりませんが、それだけ非常に手間暇をかけていたということです。
「どんな世論調査をしたのかな」
注意深く中身を見てほしい
増田 今はすぐ切る人のほうが多いんじゃないかと思うんですよね。
池上 あくまで「それに答えてくれた人」のアンケートになるので、本当に日本の有権者の代表であるかどうかというのは、これだけ見ると微妙な部分もありますよね。
増田 自分を振り返った時に、そういうものが来たら「面倒くさい」とか「なんで書かなきゃいけないの」と思う人は、今の世の中すごく多いと思うんですね。
だから、もし答えたいと思う場合は、やっぱりこの人を応援しているからアピールしたいとか、何か動機付けがないとなかなか答えないですよね。
池上 確かに、「推し」がいるので支持していることをアピールしたいという人が積極的に答えている可能性はありますね。
増田 それはあると思うんですよね。だからそういう風に考えると、テレビでも新聞でも、必ず「まだ決めていない人が40%います」といったことが最後にくっついてきます。
池上 エクスキューズ(言い訳)がありますね。「だからまだわかりませんよ」という言い方をしているということです。やっぱり選挙のニュースを見た時に、世論調査の結果だけではなく、できれば「どんな世論調査をしたのかな」ということまで注意深く中身を見てもらえると嬉しいなと思います。
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