「別れても友達で」が一番不幸になる…脳の仕組みが教える「連絡遮断」のすごい効用
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【恋愛の結論】復縁か絶縁か…「いいとこ取り」をしようとする人がハマる泥沼の正体Photo: Adobe Stock

「楽になりたい」と「つながり続けたい」という矛盾

お互いに想い合っているけれど、将来が見えない、あるいは依存関係になってしまっているという理由で、別れを選択することがあります。しかし、別れた後も相手の意向を汲んで連絡を取り続けたり、「彼(彼女・パートナー)がいない日常」に戻ることに恐怖を感じたりするケースは少なくありません。

実は、ここで抱えている悩みには大きな「矛盾」が存在します。それは、「別れて楽になりたい」という気持ちと、「相手がいない日常に戻るのが怖い(繋がり続けたい)」という気持ちが衝突しているということです。

もし、本当に心を楽にしたいのであれば、物理的にも心理的にもしっかりと離れる必要があります。一方で、気持ちが残っている状態で中途半端に連絡を取り合い、「好きだけど別れました、でも連絡はしています」という状況を続けるのは、決して楽な道ではありません。

中途半端な関係が苦しみを生む

自分の中で優先順位をはっきりさせることが大切です。「心が楽になること」と「相手のいない日常を避けること(相手とつながり続けること)」のどちらが、あなたにとって重要でしょうか?

この二つを両立させようとすると、どっちつかずの状態になり、かえって苦しみが長引いてしまいます。もし、相手がいない日常がどうしても怖く、お互いにまだ好き同士なのであれば、無理に別れる必要はないのかもしれません。

「依存しない方法を一緒に見つける」「期限を決めてやり直す」といった建設的な解決策を探し、関係を継続するという選択肢もあります。本当に大切であれば、離れるのではなく、二人でやっていける方法を何としてでも探すはずです。

脳は「いない日常」にも慣れていく

一方で、もし「関係を終わらせる」という結論がすでに出ているのであれば、楽になるために「連絡を絶つ」という覚悟が必要です。相手が「定期的に連絡を取ろう」と言ってきたとしても、本気で次へ進むつもりなら、その提案は断るべきでしょう。

人間は刺激に慣れる生き物です。最初は相手がいない日常がつらく感じるかもしれませんが、完全に連絡を絶って時間が経てば、脳はその環境に適応していきます。

別れを決断したのであれば、執着を手放さなければ心は楽になりません。例えば「半年間は一切連絡しない」と決め、その期間を経てから、それでも必要であれば連絡をする程度に留めるのが賢明です。

人生における優先順位の決定

物事には優先順位が必要です。「別れて楽になる」ことと、「相手とつながり続ける」ことの、いわゆる「いいとこ取り」はできません。

A:相手と別れない道を選び、関係を改善する努力をする
B:別れを受け入れ、完全に連絡を絶って乗り越える

このどちらかを選ばなければ、いつまでも心がふわふわとした状態で苦しむことになります。厳しいようですが、中途半端に連絡を取り合いながら、同時に心安らかになる方法は存在しません。

自分の心が何を一番求めているのかを見つめ直し、どちらの道に進むかを決めること。それが、苦しみから抜け出すための第一歩となるでしょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。