最強の対処法は「放置」すること

では、こうした「黙るかまってちゃん」に出会ったらどうすればいいのでしょうか? 答えはシンプルです。「放置」しましょう。「何も言わないということは、意見がないんだな」と判断して、話をどんどん進めてしまってください。

もしそれが彼らにとって不都合であれば、慌てて口を開くはずです。そもそも、なぜ黙って顔色をうかがわせるような態度をとるのでしょうか? それは、「今までそのやり方で上手くいってきたから」です。黙れば周りが優しくしてくれたり、自分の思い通りになったりした経験があるのです。

だからこそ、「その手は通用しない」という状況をつくることが、あなたのためであり、相手のためでもあります。「冷たいかな?」と罪悪感を抱く必要はありません。相手に罪悪感を抱かせるのも彼らの手口ですから、相手にしてはいけません。

思わせぶりな態度にも動じない

放置して話を進めると、彼らは焦って「あのさ…」と声をかけてきたり、「わかってるよね?」と雰囲気を出してきたりするかもしれません。これはあなたを自分のペースに引き戻すための「餌(エサ)」です。食いついてはいけません。

「何かあるなら言ってください」と懇願する必要もありません。「あ、別にいいんですね。では進めます」と、淡々と対応してください。

彼らが本気で困ったり、どうしても譲れないことがあれば、最終的には言葉で言わざるを得なくなります。もしそれで彼らが離れていくなら、それは「機嫌をとってくれる別の人のところへ行った」というだけで、あなたにとっては好都合です。

逆に、「ここではちゃんと言葉にしないと損をする」と学習すれば、彼らのコミュニケーションも改善されるでしょう。

顔色をうかがうようになった時点で、相手が悪い

最後に、これだけは覚えておいてください。あなたが誰かの顔色をうかがわなければならない状況になったとき、悪いのはあなたではなく、相手です。あなたが相手の機謙を気にしている一方で、相手はあなたの機嫌など全く気にしていません。その時点で、どちらに非があるかは明白ですよね。

「何か言いたそうだけど言わない人」がいたら、「これは面倒なかまってちゃんだな」と割り切って、淡々と物事を進めていきましょう。そうすることで、あなたの周りが「王様」や「女王様」だらけになるのを防ぎ、健全な人間関係を築くことができるはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。