不安を消すには身体の「形」から
ステップ(1)「姿勢」を変える

 おそらく、猫背気味になり、肩が内側に入り、視線は下を向きがちになっているはずです。これは、不安やストレスを感じたときに人間がとる、典型的な「防御姿勢」です。

 この姿勢こそが、あなたの脳に「今は危険な状況だ」という信号を送り続け、不安を増幅させる原因になっています。

 ならば、やるべきことは1つ。

 意図的に、この姿勢を逆のものに変えてしまうのです。

 具体的には、次のとおりです。

  • ●背筋を伸ばし、胸を張る。肩甲骨を少し寄せるイメージです。
  • ●顎を少し引く。視線を水平か、やや上に向ける。
  • ●両足を肩幅に開き、しっかりと地面を踏みしめる。重心を安定させます。

 いわゆる「自信のある姿勢」ですね。バカバカしいと思うかもしれません。

 しかし、心理学の世界では「パワーポーズ」と呼ばれ、この姿勢をわずか2分間とるだけで、自信を高めるホルモンであるテストステロンが上昇し、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少することが科学的に証明されています。

 フィードバックの直前、少しだけ1人になれる場所(自分のデスクやトイレの個室でも構いません)で、この姿勢をとってみてください。

 ゆっくり呼吸を繰り返しながら、「私は大丈夫だ」と心の中で呟いてみましょう。

 身体が「安全で、力強い状態」に変わることで、脳は「おや?危険な状況ではないのかもしれない」と錯覚し始めます。

 身体から脳を騙すのです。これだけで、喉の締め付けや動悸が、すっとやわらいでいくのを感じられるはずです。

「対立」から「協働」の関係へ
ステップ(2)座る位置を変える

 次に、フィードバックを行なう際の「場所」や「位置」に注目してみましょう。

 多くのマネージャーは、部下と真正面から向き合って話をしようとします。

 しかし「対面」の位置関係そのものが、心理的な対立構造を生み出しやすいのです。

 相手と向き合う形は、自然と「尋問」や「評価」のニュアンスを帯びてしまいます。

 これでは、相手も身構えてしまい、あなた自身も「これから“戦い”が始まる」という無意識のプレッシャーを感じてしまいます。

 そこでおすすめしたいのが、相手の「横」に座ることです。

  • ●カフェやオープンスペースのカウンター席に並んで座る。
  • ●会議室であれば、テーブルの角を挟んで90度の位置に座る。
  • ●ホワイトボードやPCの画面を一緒に見ながら話す。