あれこれ悩んでる余裕はなく、ただ「やるしかない」と思い、YouTubeで物語の作り方から勉強しながら、作ってみることに。今思うと、とんでもなく無謀だったけど、初めての試みなこともあって、自分が創作漫画を作ることができている、なんとかなるかもという喜びで頑張れていました。

どの出版社からも返事なく
Twitterにアップしたら驚きの結果に

 2020年6月。2ヵ月近くかけて「今日からこっそり聴いちゃいます」という、新社会人の弟が大好きすぎて心配な姉が盗聴器を仕掛けて、弟の社会人生活をサポートするという、創作漫画を作ることができ、完成するやいなや出版社数社にweb持ち込みをしました。

 けど、どこからも返事がありませんでした。

 当時は自分的にすごく良くできたと自信があったのに反応がもらえなかったことと、生活のことを考えると、2ヵ月を無駄に過ごしてしまったかのように思えて、ものすごく落ち込みました。

 でもそんなこと言ってる場合じゃない。気持ちを切り替えるしかない。次どうするか考える前に「せめてSNSで楽しんでくれる人がいれば」ぐらいの思いでTwitterにアップしてみると、公開してすぐ、すごい勢いで拡散されていき、数時間で3万を超える「いいね」や「面白かった」という感想が届いたんです。想像もしてなかった反響に手が震えていました。

エージェントに所属して
光明が差すと思われたが…

 収入にはならないけど、自分が作ったものを作品として楽しんで「いい」と思ってくれた人がいる。そこに少しだけ可能性を感じられて、とある漫画家エージェントに「よかったら漫画読んでください!」とメッセージをしました。

 ここは人気漫画を多数手がけた編集者が代表を務めていて、「TwitterのDMで漫画を送ってくれたら、誰のものでも読みます」と、その代表の方が公言していたこともあり、鵜呑みにして、メッセージを送ってみたんです。

 とはいえ、ぼくみたいなペーペーからのDMなんて開くこともないだろうとダメ元な気持ちでいると、15分ぐらいで返事が。しかも夜中0時過ぎ。