ヘブンの給料200円、価値はいかほど?

 ヘブンたちが熊本へ引っ越した明治24年(1891年)の貨幣価値で200円はどれくらいか、『明治大正昭和 値段史年表』(朝日新聞社)で見てみよう。

 なかにはぴったり明治24年でないものもある。時代が違うと貨幣価値も随分変わるので、同じ24年でないものは参考にならないかもしれないが、比較として記しておく。

【給料系(月額)】
巡査の初任給(明治24年):8円
(現在の)都知事の給料(明治24年):4000円
公務員の初任給(明治27年):50円
国会議員の報酬(明治22年):800円
日雇い労働者の賃金(明治25年):全国平均18銭

【文化的生活に必要な金額】
英和辞典(明治23年):30銭
新聞購読料(明治24年):月額28銭
東京大学の授業料(明治19年、32年):年額25円
現在の都立高校(旧制中学、明治23年):年額18円

【家賃の事例】
明治25年の板橋区仲宿1戸建て、または長屋形式(6畳、4畳半、3畳、台所、洗面所):38銭

 都知事が4000円ということは、島根の江藤県知事(佐野史郎)はいくらもらっていたのか。仮に国会議員の報酬と同じ800円としてもヘブンよりも破格である。それでも月に200円あれば不自由はなさそうだ。

 家賃は熊本だったら東京より安いと思うが、広さを考えると38銭よりは高いかもしれない。

 ちなみに明治30年の金価格は1円34銭(純金地金1グラムあたりの市中小売年間最高価格)だった。

135年前「都知事の給料」は4000円、その頃の公務員は?お金の価値が激変する時代の“賃金格差” 〈ばけばけ第101回〉
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