
ヘブンの題材探し
別に大きな物音もさせていないのに、みんな「ごめんなさい」とヘブンに低姿勢。なんだか一家がヘブンに抑圧されているみたいな雰囲気に。経済的支柱だからして仕方ないとはいえ。
すると司之介(岡部たかし)が代わりに書くと机の前に座ってペンをとった。
「言うと思いました」とヘブンは笑う。長く一緒に暮らしていると、言うことがあらかじめわかるようになっていた。「お主、腕をあげたのう」と司之介はまんざらでもない。
腕をほんとうに上げるヘブン。
張り詰めた空気が和らいだ。
ヘブンは執筆に戻る。
推測だが、司之介はおどけてみせることでヘブンの気持ちをほぐしたのであろう。松野家+ヘブンは原稿が書けないときのヘブンの機嫌を良くする方法をいつの間にか身に付けた。
このようなさりげない家族の描写が微笑ましいし、そこには見習うべきものがある気がする。
ただ、これは書けないことに対する抜本的な解決策にはならない。
居間に戻ったトキたちはヘブンのスランプ対策を考える。
松江では錦織(吉沢亮)が題材探しをしていた。城山稲荷や月照寺にヘブンを連れていったし、杵築にも行っていた。作家のインスピレーションを刺激するお手伝いをしっかりやっていたセンスのいい錦織。さすが「リテラリーアシスタント」のお墨付きを得ただけはある。
司之介は、自分のことを書いていいと言う。前作『日本滞在記』には彼のことが書かれていなかったので今度こそ書いてほしいのだろう。
「ご興味をもたれるならね」とトキ。このときフミが司之介のことをにらんでいる。調子に乗るなということであろうか。
なににしてもヘブンに書いてもらわないと、学校がもしなくなったら、住む家がなくなってしまう。みんなでがんばるしかない。
夜から朝へ。トキの立ち位置は同じで、背景が変わる。トキは朝の台所にいる。
何かずっと考えていた様子。まわりにはこけしだとか、いろいろなものが出してあり、題材を探しているのがわかる。
だがいざとなると題材が見つからない。
フミも同じく。
怪談があるじゃないか、怪談が。もっと怪談を聞かせてあげればいいのに。
そこへ、クマ(夏目透羽)が来て、箸をスキマに隠そうとする。
ものがまたなくなれば書くネタになると考えたわけだが、残念ながらすでに箸は松江時代にスキマに落ちていた。でもやさしいトキはそのことには触れない。







