「嘘つきは来世で蛇になるとですよ」?
人力車で外出するトキとフミ。行く先は書店。
そこには、丈(杉田雷麟)と正木(日高由起刀)がいた。
学のないトキは本を前にして呆然(ぼうぜん)としているが、フミはきびきびと本を集めだした。
とにかく分厚い本を選んでいただけだったが、
「なるほど深いな」
「深いかな」
分厚い本であればとりあえず良いと思うのと、「深い」と言っておけばとりあえず丸く収まると思うのとはちょっと似ている。
フミとトキは街から郊外へ。家と街の間がこんなに離れているとは思えないのだが、牧歌的な道を人力車で。題材探しであちこち巡っていることだろう。
そこにお地蔵様が。「良き題材が見つかりますように」と祈っていると、遠くにほっかむりした女性(芋生悠)が立っている。ちょっとあやしい雰囲気。
その人が近づいてきた。
「お地蔵様に車引きと祈るとかなわないと言い伝えがあるとですが、ご存じなかですか」
永見(大西信満)は、慌てて「祈っちょりません」と否定する。
「嘘(うそ)つきは来世で蛇になるとですよ」
「なにこの人」
そのあとのトキのセリフは、
「おもしろい」だった。
「実におもしろい」の『ガリレオ』の湯川先生みたいだ。
トキはうれしそうに笑っている。この不思議な雰囲気の人をヘブンが気に入りそうだとピンと来たようだ。
ほんとに? 大丈夫? あやしすぎない? まあ、あやしすぎるけどいい人だった荒金(夙川アトム)という人物も熊本には存在するから案外大丈夫かもしれないが。









