前提として共有したいことは「盛らない=アピールしない」ではないという点です。採用でアピールは必要です。しかし、その際に必要なのは、背伸びではなく「事実+根拠+再現性」で納得してもらうことです。面接官が見ているのは成果の派手さではなく整合性です。
・その強みが、次の職場でも再現できる説明になっているか
・深掘り(数字・役割・期間・工夫)に耐えられるか
この整合性が崩れると、「誇張かな?」と疑われやすくなります。
面接官が使う
2つの“フィルター”
(1)STARで“具体”を引き出す:主語と行動が曖昧だと詰まる
実績を盛る人は「売り上げを150%にした」「リーダーとしてまとめた」など結果を強調しがちです。
でも、よく訓練された面接官は、状況(Situation)→課題(Task)→行動(Action)→結果(Result)を丁寧に聞いてきます。
盛りがあると、主語が「我々」になったり、行動が精神論に寄ったりして「具体的な話」が出ません。すると「再現性が読めない」と判断されやすいのです。
具体的なエピソードが出てこないとき、その原因が能力不足であっても、誇張であっても面接を通過することは難しいでしょう。
(2)失敗談で“成長”が見える:弱点を語れないと伸びしろが伝わらない
失敗を認めるのが怖くて、隠したり他人のせいにしたりする人もいます。
でも採用側が見たいのは「失敗したかどうか」より、どう学んで次に生かしたかです。
失敗談を語れないと、面接官には「振り返りが浅い」とか「改善できないかも」と映ってしまうことがあります。ここは、「盛り」というより「見栄っ張り」だと思われてしまい、採用で不利に働てしまう行動の1つです。
盛らずに強く見せる
「自己PRの型」
イタリアのボッコーニ大学のセリア・ムーアは、1240名の教職応募者を調査し、採用において重要なのは「別人を演じる」のではなく、自分の仕事スタイルや価値観と一貫した形で自己アピールすることが、選考の結果と結びつく可能性があることを示しました。
つまり「盛って勝つ」ではなく、“自分の強みが伝わる形で、事実と整合する言葉にする”ほうが勝ちやすいと言えます。
履歴書は「事実だけ」より、事実が強みに見える形まで落とし込むと通過率が上がります。おすすめはこの型です。







