一度覚えたら忘れない英語勉強法#4Photo:PIXTA

米国の巨大コンサルティング会社のマンハッタンのオフィスで働く日本人コンサルタントは、金融危機の影響で上司や同僚が大量に解雇される中で、「自分もクビを切られるのではいか」という恐怖から、顧客をつかむ英語力を身に着けた。特集『一度覚えたら忘れない英語勉強法』(全16回)の#4では、巨大コンサルを渡り歩いたコンサルタントが自ら実践した英語学習メソッドを開陳。コンサルタントはもちろん、経営企画担当者や海外赴任者、組織のリーダー必見だ。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

「週刊ダイヤモンド」2023年2月11日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

「自分もクビを切られて
米国にいられなくなるのか」

 マネジメント・コンサルティング会社に勤務する藤村氏は2008年、恐怖のどん底に突き落とされた。コンサルタントとして米国・ニューヨークで働き始めて間もないこのタイミングで、リーマンショックが起きたのだ。

 金融危機の影響で上司や同僚が大量に解雇され、3分の1が姿を消した。「自分もクビを切られて米国にいられなくなるのか」という不安が日々膨らんでいった。

 当時勤務していたのは、業界で「BIG4」と呼ばれる米国の巨大コンサルティング会社。もともと米国の雇用慣行では理由なしで解雇される。「成果を出せない使えないやつはクビになって当たり前」の環境が一層厳しさを増した。

 生き残るにはどうすればいいか。その答えは明快で、顧客をつかむコンサルタントであること。英語で米国人と対等にコンサルティングができるまでに英語力を引き上げる必要があると自覚した。

 藤村氏は日本生まれの日本育ち。大学まで国内の学校で学び、英語学校に通ったことも留学経験もなかった。海外勤務経験もコネもない中、BIG4の本国で米国人採用枠のコンサルタント職を得た。

 英語は自分の見る世界を広げてくれた。しかし、大きな壁ともなった。意気揚々とマンハッタンのオフィスに勤務すると、「いいアイデアを思い付いても会議でうまく提案できない」「部下の発言が的外れであっても指摘できない」という事態に。歯がゆくて大声で叫びだしそうになった。

 ただ、英語を磨く方法は幾分つかみかけていた。実は、BIG4の採用面接では知り合いの日本人がもう一人、米国人採用枠に応募していた。このうち藤村氏だけが採用された理由に答えがあった。

 次ページでは、藤村氏だけが採用された理由を明らかにするとともに、彼が実践した英語学習メソッドを開陳する。“コンサルの英語”には、英語力にレバレッジを掛ける「第5のスキル」が存在した。