一生懸命話をしても
相手に伝わるのは数パーセント
聞きたいことを聞きたいように、見たいものを見たいように見るのは人間に備わった機能です。また何を見て、何を聞くのかは脳が選んでいます。脳の容量には限界がありますから、外からの情報で容量を超えないように、見たり聞いたりすることを制御しています。
その制御の内容としては以下のようなことが挙げられます。
・入ってくる情報を評価する
・結果を予測する
・判断する
・優先度を決定する
(The Science of Listening, Briefings, 13, 2013, Korn Ferry)
・結果を予測する
・判断する
・優先度を決定する
(The Science of Listening, Briefings, 13, 2013, Korn Ferry)
相手の話を聞きながら、内側ではこれらの作業をしているわけです。相手の話をそのまま聞いているのではなく、相手の言葉や表情、声のトーンに向けて意味づけをしていて、最初から終わりまで聞いたそのままを受け取るわけではありません。相手の話している内容の数パーセントが残る程度でしょう。
そして自分の内側では、次に自分が何を言うか考えています。相手が話し終えたら、沈黙が流れる前に言葉を続けようとします。自分が次に何を言うか考えているのは自分の内側とのコミュニケーションであり、自分の内側からの指示を聞いていることになります。
ふさぎの虫に襲われたときやすっかり参ってしまったとき、わたしは犬にサイコセラピー(心理療法)を受けることにしている。読者にもぜひおすすめしたい方法だ。母犬のほうに「お座り」をしてもらい、犬に向かって自分の気持ちや悩みを打ち明けるのである。彼女はじっと私の話に耳を傾けてくれる。若いころに受けたフロイト派の精神分析医との違いは、犬のほうがあいづちが少ないということぐらいだ。費用もずっと安い(面接一回にビスケット一枚)し、どんなに醜い感情や行為について打ち明けても、無償の愛で応えてくれる。真の友情と支援を示してくれるのだ。
――アンドルー・ワイル『ナチュラルメディスン』
――アンドルー・ワイル『ナチュラルメディスン』
『3分間コーチ 対話がひらく人と組織の未来』(伊藤 守、ディスカヴァー・トゥエンティワン)







