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ドイツをはじめとする欧米諸国では、無愛想とも言える接客が珍しくない。しかし、日本人の感覚では失礼と映る対応でも、ドイツ人はほとんど気にしないという。実は、過剰な無料サービスは社会全体の幸福を高めるどころか、弊害のほうが大きい。そっけない接客でも不満を言わないドイツ人の態度から、サービス業のあるべき姿を学ぶ。※本稿は、フリージャーナリストの熊谷 徹、『GDPで日本を超えた!のんびり稼ぐドイツ人の幸せな働き方』(ぱる出版)の一部を抜粋・編集したものです。
ドイツのサービス業の
クオリティは最低レベル
ドイツは、「もの作り」では世界でもトップレベルにあるが、顧客サービスは悲惨だ。商店などではものを売る人が威張っていて、客が不快な思いをすることも珍しくない。
たとえばドイツには、1900年に制定された閉店法という法律がある。1990年代までは店の営業時間が厳しく制限され、スーパーマーケットや商店は、平日には18時30分に閉店しなくてはならなかった。土曜日には午後4時に閉店。
私はいちどミュンヘンで馴染みの文房具店に18時27分に入ろうとしたら、鼻先でドアを閉められたことがある。最近ではかなり緩和され、スーパーマーケットでは土曜日も含めて午後8時まで買い物をできるようになった。
だが今日でも、日本で見かけるような、毎日22時まで営業しているスーパーマーケットは存在しない。日曜日や深夜に営業しているのは、ガソリンスタンドの売店か、大きな駅の中のスーパーマーケットだけである。
ただし、サービス砂漠にも利点はある。それは、社会全体で見ると、店員も含めてみんなが自由時間を持てるようになっているということだ。







