安藤美姫選手がシングルマザーに!?
「奔放すぎるのでは」と戸惑う世論
女子フィギュアスケートの安藤美姫選手がテレビ朝日『報道ステーション』のなかで、今年4月に女児を出産したことを明らかにした。朝日新聞の報道(7月2日付)によると、「結婚時期については今後、相手と話し合う」としているというが、父親の名前については言及せず、どうやら現時点ではシングルマザーを選択しているようだ。
安藤選手は来年に開催されるソチ冬季オリンピックを目指すとしている。「彼女の決断を応援したい」と評価する声がある一方で、一部からは否定的な意見も出ている。
ネット上では、「母親としての仕事を何もしてない。赤ちゃんが可哀想」「アスリートとしての自己管理よりも自分の欲求を優先していて、しかも事の成り行きが自由奔放な感じ」との批判も噴出しているのだ。
筆者はこうした批判に強い違和感を覚える。安藤選手は詳しい事情を明らかにしていないが、出産、休養を経てオリンピックという高いハードルに挑戦する決断は、並大抵のことではない。周囲に負担がかかることもわかった上での選択なのだから、本当の評価は今後の安藤選手の生き方にかかってくるのではないか。そももそ、子どもの命より大切なものがこの世の中にあるはずがないのであって、それを批判する意見が多いことに、少なからず衝撃を受けている。
とはいえ、今回のニュースは世の働く女性たちに大きなインパクトを与えたようだ。仕事と育児の両立が難しいと言われるなかで、厳しい選択を決意した安藤選手の行動に自身を重ね合わせ、改めて人生やキャリアプランを考えるきっかけになったのだろう。
「女性有名人がシングルマザーになった」などという報道が出ると、考え方が保守的な日本のおじさん上司たちは、とかく「近頃の若い娘は」などと批判的な意見を職場で述べがちだ。
しかし、男性中心主義的な企業風土に不満を持ち、自分のキャリア形成に悩んでいる女性社員のなかには、世間のしがらみに囚われずに意思決定をする女性有名人たちの生き方に、憧れを抱く向きも多い。一方で、だからこそ複雑な思いを抱く女性社員もいる。
今回は、安藤選手のニュースに対する働くバリバリ女子たちの反応を見ていきたいと思う。彼女の決意に驚きを隠せずにいる男性諸氏は、ぜひ参考にしてほしい。