そしてもう一つ、「志望校に受からないなら意味がない」「合格できないならお金をかける価値がない」と考えてスタートしてしまう親です。

 この気持ちは決して悪意ではなく、わが子を思うがゆえの「心配」なのですが、結果的に受験が「親のプロジェクト」になってしまいます。

 子どもの「できた!」という小さな達成感が、「そんなの当たり前」に変わり、子どもにとって、勉強は「自分の挑戦」ではなく「親に評価される作業」になってしまうのです。そして結果が出なければ、「あんなに頑張ったのに……」と、親も子も心が折れてしまう。これはとてももったいないことです。

中学受験を成功に導くために

 では、どんな親が「中学受験に向いている」のか。それは、ぶれない軸を持つことのできる親です。

 ぶれない軸とは、(1)結果に関わらず「やってよかった」と思える受験にする、(2)家族みんなで成長できたと言える受験にする、(3)中学入学後も「学びたい」という気持ちを持ったまま終えられる受験にする――この3つです。

 3つの軸を大切にできる親は、中学受験に向いています。

 中学受験は「家族のチーム戦」。親は監督ではなく、チームのムードメーカー。

「今日もよく頑張ったね!」「失敗したっていいじゃん、これも経験!」と、笑いながら見守る存在でいてください。

 合格通知よりも大切なのは、「あの受験、家族でよく頑張ったね」と笑って振り返れること。中学受験は、「家族の成長」を体験する道のりです。結果よりも、その過程を信じて笑顔で歩めた家庭が、一番幸せな合格を手にできるでしょう。