40歳を過ぎて「何もやる気が起こらない」という人は、今日1日をどう過ごせばいいのか。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
何もやる気が起こらない
40歳を過ぎて、「何もやる気が起こらない」と感じる。
大きな失敗をしたわけでもない。
仕事も生活も一応は回っている。
それでも、どこか心が動かない。そんな状態に陥る人は少なくありません。
このとき、多くの人は「目標を立て直そう」「やりたいことを探そう」と考えます。
しかし、『ゆるストイック』という本では、もっとシンプルな処方箋を示しています。
やる気は出すな
とはいえ、スマホの影響もあって、どんどん集中できないようになっています。子どもの頃は、何かに夢中になることが当たり前だったはずです。
というのも、脳は目の前のことに没頭することで充実感を感じるように設計されているからです。大人になると忙しさで忘れてしまいがちですが、何かに没頭することは、脳にとっての「リフレッシュ」にもなるのです。
――『ゆるストイック』より
ポイントは、「やる気を出そうとしない」ことです。
やる気は結果であって、原因ではありません。
まずは目の前の一つに集中する。これだけでいいのです。
やる気が出ないのは、脳が疲れているから
本書は、その背景にある脳のメカニズムにも触れています。
そして、その状態がずっと続くと、注意が散漫になり、不安を感じるようになったり、精神的な不調を引き起こすこともあります。
興味深いことに、何かに没頭しているときはDMNの活動は低下し、サウナや瞑想をしているときと同じように、脳がリラックスした状態になります。だから、意識的に何かに夢中になる時間を作ることが、心の健康にとって大切なのです。
――『ゆるストイック』より
何もしていないのに疲れている。
その正体は、考えすぎです。未来への不安、過去の後悔、評価への恐れ。
それらが頭の中でぐるぐる回り続けている。
だからこそ、没頭が効きます。
没頭は「精神論」ではなく、脳の構造に沿った行為なのです。
今日1日の正解は「没頭」
では、具体的にどう過ごせばいいのか。
答えは、次の一文に集約されています。
没頭することで、脳を休ませれば、充実感が得られ、周りの雑音も気にならなくなります。成果が出るまで続けるための耐久力にもつながり、一石三鳥にも四鳥にもなるのです。そんな「没頭するクセ」を身につけましょう。
――『ゆるストイック』より
今日やるべきことは壮大な挑戦ではありません。
メールを一本丁寧に書く。
資料を一枚磨き上げる。
30分だけ本気で考える。
やる気を待つのではなく、没頭を選ぶ。
それだけで、脳は静まり、充実感が戻ってきます。
40歳の停滞期に必要なのは、刺激ではなく集中です。
まずは、今日一つ、目の前のことに没頭してみましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








