もちろん、飲食店側が今のタイミングで「値上げ」に踏み切るのはしょうがない部分もある。原料や人件費の上昇が続いているうえ、食料品の消費減税が実行されたら多くの飲食店は「地獄」を見るからだ。
例えば、マックのようなファストフードの場合、「店内は10%課税でテイクアウトは無税」という店内飲食に懲罰を与えるような状況になるので当然、客足は大きく減る。そんな窮地に追いやられたタイミングで値上げなどできないので、今のうちからしれっと値上げをして「2年間の冬の時代」に備えておこうと考える飲食店も多いはずだ。
もちろん、そんな理屈は「消費減税で日本を豊かに」という人々には通用しない。
今回のマック値上げに対してもネガティブな反応を示す人が続出している。例えば本件の値上げを報じたニュースには、「もう高級品だろ!」「安さという魅力がなくなったらもう行く理由がない」「モスやバーガーキングの方がコスパがいい」など辛辣な批判コメントが多く寄せられている。その反応の多さから「マクドナルド離れ」が起きるというメディアもある。
《マクドナルド値上げ》広がる“モスバーガー”や“バーガーキング”へのシフト「もはや高級品」進む利用者の変化》(週刊女性PRIME 2月25日 https://www.jprime.jp/articles/-/40597)
ただ、個人的には今回の値上げでそこまで深刻な事態は起きないと思っている。
消費税をなくせば日本経済が復活するとか、値上げで客離れが起きると信じて疑わない方たちはなかなか受け入れられない話だろうが、それは毎年のように値上げを繰り返しているマックを見れば明らかだ。
23年1月、マックは全体の約8割の商品で10~150円の値上げを実施した。7月には東京都や大阪府、愛知県など3大都市を中心とした184店舗で最大90円にもなる非常に思い切った値上げもした。
ここまで大幅に値上げをすれば当然、客足にも響く。日本マクドナルドの「IRセールスリポート」では23年5月、6月の客数は前年同月比マイナス4.3%、マイナス5.3%となっている。







