◆承認欲求を満たそうと必死なシニアが無意識にやっているNG習慣
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が教える】幸せな老後のために捨てるべき1つのことPhoto: Adobe Stock

幸せな老後に手放すべき「執着」

今日は「老後」についてお話ししたいと思います。時間のある老後を幸せに過ごすために、いらないものがあります。一言で言うと、それは「執着」です。

年を重ねてもあまり幸せそうに見えない方は、大抵この執着心が強い傾向にあります。

年齢とともに自然と弱まる執着心

通常、年を取ると執着心は自然と弱まり、いろいろなものを手放せるようになっていくものです。例えば、よほど好きなら別ですが、無理をして高級ブランドの服を着る必要性を感じなくなります。食事に関しても、胃腸が受け付けなくなるため、無理に高価で贅沢なものを食べてもしんどいだけになりますよね。

また、無理に若ぶる必要もなくなりますし、他人との比較もどうでもよくなってくるはずです。昔どれだけキラキラしていようと、年を取ればみんな同じですから、基本的には年齢とともに執着しないようにできているのです。

執着が強い人の背景にあること

しかし、一部には執着心が強いままの方もいらっしゃいます。そういう方は、あまり幸せそうに見えません。特に多いのが「お金」に執着するケースです。あの世へお金は持っていけないのに、なぜあんなに執着するのだろうと不思議に思いますよね。

執着を手放すことを「プライドを捨てること」のように感じてしまうのかもしれません。お金に執着する方は「自分にはお金があるぞ」とアピールすることで、社会から認められたいという承認欲求を満たそうとしているのです。

年を取ると第一線から退いたり、体力が衰えたりして、いわゆる「ご隠居生活」に入っていきます。肩肘を張らなくていいから幸せだと思える方は良いのですが、中には「若い者にはまだ負けていない」とお金で人をコントロールしようとしたり、昔の恋愛や体力をアピールしたりする方もいます。

これらはすべて、自分が取り残され、ダメになってしまうのではないかという「焦り」からくるアピールです。この焦りから生まれる執着の強さがあると、なかなか幸せにはなれません。