精神論で責めても、本人の負担が増すだけ。責任を個人に押しつけるのではなく、「チームで拾える仕組み」を整える。それが、組織の信頼を底上げするカギです。
トラブルが起きたとき、誰かを責めたくなる気持ちは誰にでもあります。けれども、「次はどうする?」と仕組みに目を向けた瞬間、不思議と冷静さを取り戻せます。
責任を追及する前に
再発防止に努めよう
『セルフスターター 自分で自分を動かすスキル 米陸軍工兵学校で学んだ仕事と人生で大切なこと』(有薗光代、日本実業出版社)
責任の所在を探るより、再発防止の仕掛けを考える。それが主動性のスイッチです。Aさんのようなケースでも、責任の追及より「再発を防ぐ仕組み」を共有するほうが効果的です。
「問題は起きるもの」という前提に立ちながら、感情ではなく構造で対応する――。その行動の積み重ねが、周囲からの信頼を築く土台になります。
逆に、自分がトラブルを引き起こしそうだと感じたときは、できるだけ早く周囲に共有しましょう。
「家族のことで、お休みをいただくことがあるかもしれません」
「このタスク、納期が厳しそうです」
「さっき、部長の地雷を踏んでしまいました……」
そうすることで、周囲は次の手を打てます。抱え込んで爆発寸前に渡す「火種」こそ、信頼を失う最大のリスクです。
セルフスターターとは、「自分を信じて動ける人」であると同時に、「互いに支え合える仕組みを真っ先に築く人」でもあります。







