「10年後も覚えてる?」と自問するだけでイライラが消える理由に納得しかない!写真はイメージです Photo:PXITA

ちょっとイラッとしただけなのに、なぜか頭から離れない。言語学者の堀田秀吾氏は、そんなときこそ「未来の視点」を持ち、ことばにすることが重要だと説く。今の感情を少し引いて見つめ直すだけで、思考と行動は大きく変わるという。ネガティブな感情と適切な距離を取る方法とは。※本稿は、言語学者の堀田秀吾『最先端研究でわかった頭のいい人がやっている 言語化の習慣』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

遠い10年先の未来が
今のイライラを解消する!?

「10年後の今ごろ、このことを気にしてるかな?きっと覚えてないよ」

 ふと、日常の中でイライラ・モヤモヤという感情に呑まれそうになったとき、このフレーズを言ってみてください。思考の視点をグッと引き上げて、いわば「心の手すり」のようなことばとなってくれます。

 たとえば、スマホを見ながら歩いている人とぶつかりそうになったので避けて、こちらから道を譲ってあげたのに、舌打ちされた。飲み会で食べたかった料理を向かいの同僚に食べられてしまって、損した気になり、不快だった。あるいは、SNSで会心の一枚ともいえる素敵な写真をアップロードしたのに、誰も反応してくれなかった。

 ちょっとした出来事に、イライラしたり、つらく感じたり、モヤモヤと頭の中でぐるぐると同じ思考がリピートしていたりするときに、このシンプルなことばが、意外なほど大きな効果を発揮します。今、自分が抱えている感情が「永遠に続くもの」ではなく、「一過性の波」にすぎないことが見えてくるのです。