3人とも、世界の映画ファンで知らない人はいないくらいの特大スターである。とっくの昔に受賞していておかしくない彼等が受賞を逃す度に、これはドル箱スターに対するアカデミー協会員たちのやっかみが原因ではないか、とささやかれるようになった。
そもそも見た目がチャーミングでカリスマがあり、どんな作品でもヒットさせて大金を稼ぐ大スター達に、称号まで与えてなるものか、とくだらないエゴが投票を邪魔したのかもしれない。パチーノもニューマンも、全盛期をとうに過ぎた50代、60代になってからの、ようやくの受賞だった。
スターであるディカプリオと
ジョニー・デップも冷遇された
同様に90年代以降でも、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、ジョニー・デップは、初ノミネーションから受賞までに長時間を要することになる。子役からスタートしたレオナルド・ディカプリオは特に、注目を浴びた作品『ギルバート・グレイプ』で初ノミネーションを受けたのが19歳と若く、その後24歳でクルーズに引けを取らないスターの座を確立したため、目立って冷遇された印象がある。
特に、オスカー史上最多ノミネーション、最多受賞の記録(いずれもタイ)をいまだに持つ『タイタニック』が14部門にノミネートされた際、主演男優のレオナルド・ディカプリオがノミネートされなかった時には、世界中の映画ファンが彼に同情した。
この状況は、『レインマン』の時のクルーズにとても似ている。その後もディカプリオは『ブラッド・ダイヤモンド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と、高評価の主演作品ではノミネートに終わり、作品賞受賞作『ディパーテッド』ではノミネートを逃す状況が続く。
そして2015年度、41歳にしてようやく、主演男優賞を受賞するに至る。ブラッド・ピットの初ノミネーションは32歳の時『12モンキーズ』の怪演によるもので、その他『セブン』や『バベル』『イングロリアス・バスターズ』などの話題作ではノミネートされることなく、初ノミネーションから24年の時を経て、56歳『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でようやく受賞するに至った。







