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政府は過去最大規模の予算を投じ、「異次元の少子化政策」を打ち出した。だが出生数は減少を続け、未婚化にも歯止めはかかっていない。なぜ巨額の公費を投じても、流れは変わらないのか。※本稿は、学習院大学教授の鈴木 亘『入門 社会保障の経済学』(新世社)の一部を抜粋・編集したものです。
子育て支援に終始する
「異次元の少子化対策」
政府は「異次元の少子化対策」と銘打つ大型の少子化対策パッケージを実施しており、2023年12月から2026年度までを集中取組期間(加速化プラン)と位置づけ、様々な改革が順次、実行されつつあります。
その主な内容は、図表7-8にまとめられています。
同書より転載 拡大画像表示
この異次元の少子化対策は、果たして効果があるのでしょうか。実際に政策評価が行われるのはまだ先のことになりますが、経済理論や実証研究と照らし合わせると、効果はあまり期待できないと考えられます。
第1に、異次元の少子化対策として並んでいる各施策は、結婚した後の夫婦の子育て支援策ばかりであり、独身者向けの結婚支援策が全く見当たりません。我が国の少子化の主因は未婚化にありますから、これでは対策がストライクゾーンから外れてしまっています。







