スキルアップを“攻め”の成長戦略とするなら、補給戦略は同じくらい大切な“守り”の成長戦略だ。
「戦略」という言葉を使うのは、単に「休みましょう」では片づけられないトレードオフ(あちらを立てればこちらが立たずの関係)があるからだ。休むことで得られるメリット(疲労回復や発想力のリセット)がある一方、休むことによるデメリット(作業時間が減る・タスクが遅れる)もある。
だから、いつ・どう休むかを計画的に考え、攻めと守りのタイミングを適切に切り替えていくことが大切だ。
タスクの難易度によって異なる
MPの消費量を知っておく
スポーツ分野で使われている「フィットネス─疲労理論」によれば、パフォーマンス=自分の体力-疲労とされている。
この補給戦略をうまく回して疲労を回復すれば、一見、休んでいる時間が増えるように見えても、仕事の成果はむしろ高まっていく。ミスが減り、クリエイティブな発想が生まれ、自身へのフィードバックを前向きに受け止められ、新しい勉強をしようという活力が湧く。
がむしゃらに攻めの成長戦略だけを追い求め続けると、どこかで心身の限界が来てしまう。だからこそ、「休んだら負け」ではなく「賢く休み勝ち続ける」という守りの成長戦略が必要なのだ。
コンサルタントは知識や思考力をフルに駆使して問題解決を行う。このときに消費するのが精神力だ。
それはゲームの魔法使いのMP(マジックポイント)にたとえられる。魔法使いが魔法を使うときにMPを消費するように、現実のコンサルタントはタスクに当たるごとに精神力を削っている。たとえば、
・資料作成(MP消費量:5)
・パートナーからのレビュー対応(MP消費量:15)
・クライアントへのプレゼン(MP消費量:30)
・緊急突発案件への対応(MP消費量:70)
といったように、タスクの難易度が上がるほどに必要なMPも一気に増えていく。
問題は、自分のMPがどれくらい残っているかを意識できていないと、気づかないうちに「MP切れ」を起こしてしまうということ。







