仕事で頭がパンクしそうなビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

じっくり考えて資料を作成したいのに、情報が整理できず考えがうまくまとまらない、という経験は誰にでもあるはずだ。そんな時、思考のプロである戦略コンサルタントはどう対処しているのだろうか。デロイト トーマツで10年以上のキャリアを重ねてきた筆者が思考のコツを解説する。※本稿は、戦略コンサルタントの望月安迪『コンサルタント3年目までの必修ビジネススキル キャリアを踏破するためのサバイバルマップ』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

頭の使い方の基本は
「思考キャパの選択と集中」

 足立さんは入社して1年目のアナリスト。競合企業調査プロジェクトで、日次の内部定例ミーティング中に資料をレビューしていたときのことだ。

「お願いしていたあの資料、進捗はどうかな?」

「すみません、正直自分の中であまり整理ができず、ちょっとまとまっていません…」

 自信のない足立さんの資料を見てみると、スライド上には断片的でまとまりのない内容が書き散らかされている。ちょっと何が言いたいのかわからない、といった内容だ。さらにPCのブラウザ上には大量のタブが並べられていて、情報に溺れているようにも見える。

 どんな情報を集めればよいか、メッセージをどうするか、資料をどう作るか――。複数のことを同時に考え、あっちに行ったり、こっちに行ったり。思考が散乱し、まるでジャングルに迷い込んだかのようだ。こんな状態だと、シャープに成果を作り出すことはできない。

 人間が1つのことに集中して注意を向けたり、考えたりできる容量のことは「認知リソース」と呼ばれている。