「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。その中から「スマートフォンやタブレットをつかう時間を守ろう」という項目を取り上げる。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)
Photo: Adobe Stock
大学受験直前でもスマホに夢中
最近、高校3年生で大学受験を控える息子さんがいる方と話す機会があった。
その方にはある悩みがあった。
「息子がね、受験生なのにずっとスマホをいじっているんだよ。人生を決める、貴重な機会なのに……。」
話を聞くと、息子さんは「勉強しなければいけない」と分かっているそうだ。
それでも、気づけばスマホを触ってしまうという。
家では誘惑に負けてしまうので、高校の図書室や塾の自習室にも行く。
それでもスマホが手元にあると、つい触ってしまうそうだ。
この話を聞いて、私も大学受験のときに同じような状況だったことを思い出した。
勉強しなければいけないと分かっていても、スマホがあるとつい触ってしまう。
そこで私は、母の車にスマホをわざと置いていき、物理的に触れない環境を作っていた。
スマホ依存を防ぐのは幼少期からの習慣
しかし、この問題は受験期に突然始まったものではないのかもしれない。最近、教育関係の専門家から話を聞いたが、スマホに過度に依存せず適度に付き合うためには、幼少期からスマホが生活の中心にならない環境を作ることが大切だという。
たしかに大人でも、電車に乗れば車内のほとんどの人がスマホの画面を見ている。そんな大人が子どもに「スマホを見るな」と言うのは難しいかもしれない。
しかし、子どもがスマホだけに夢中になるのではなく、読書や遊び、会話など、スマホ以外にも楽しい時間があることを知る機会を大人はつくることができるはずだ。受験期になってからスマホをやめさせようとするのではなく、幼少期からスマホとの距離感をどう育てるか。そこに、親ができることがあるのかもしれない。
スマートフォンやタブレットをつかう時間を守ろう
では、幼い頃からスマホとの距離感をどう教えればいいのだろうか。小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくが紹介されている本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「スマートフォンやタブレットをつかうじかんをまもろう」という項目がある。かわいらしい動物のイラストとともに、スマホやタブレットを使うときのお約束が簡潔にまとめられている。
② タイマーを セットして じかんに なったら おわりにする。
③ やくそくした じかんを まもった じぶんを ほめよう。
④ スマートフォンの ほかにも たのしいことは あるよ。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.61)
スマホは、いまや大人にとっても手放せない存在だ。
だからこそ子どもが小さいうちから「スマホとの付き合い方」を学ぶことが大切なのかもしれない。
その積み重ねが、子どもが大きくなったときの集中力や習慣をつくっていくのだろう。
「今日はスマホを使い過ぎちゃったから、また明日にしようか」
その一言のやりとりが、子どもが大きくなったときに自分でスマホと距離を取れる力につながっていく。









