MBAの取得に2000万円もかけて回収できるのか?超富裕層がそれでも英語と金融を学ぶ理由写真はイメージです Photo:PIXTA

欧米トップのビジネススクールでは、MBA取得の学費が2000万円前後する。日本ではMBA取得をコスパが悪いと思っている人も多いが、なぜ真の金持ちは英語と金融を学ぶことに重きを置くのか?富裕層を30年見てきた筆者が、その意外な費用対効果を明かす。※本稿は、富裕層専門税理士の森田貴子『億万長者になるお金の使い方 富裕層の領収書1000万枚見てきた税理士が教える』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

富裕層は多分に漏れず
ファイナンスと英語が得意

 富裕層に、「ファイナンスと英語がまったくできない人」はいないと言っても過言ではありません。専門家任せにしているように見える方でも、話してみると「何がリスクか」「どのフレームワークが有利か」といった、判断の前提になる知識をしっかり押さえています。

 では、なぜ、この2つの力がそこまで必要なのでしょうか?

 第1に、ファイナンスは「ビジネスの共通言語」のひとつだからです。戦略、会計、ファイナンス――それぞれの分野で使われる概念や専門用語を理解していれば、社内外の関係者と同じ目線で建設的に議論できます。

 逆に、共通言語を知らず経験もなければ、会議に出ても何をどうメモしていいのかもわからず、最後には「あなたはなぜそこに座っていたのですか」と問われかねません。

 キャッシュフロー、税金、決算書、レバレッジ、金利、PERやROE――これらを「なんとなくの感覚」で捉えるのと、正しく理解しているのとでは、判断の正確さもスピードもまったく違います。