手をかざして会話にストップをいれるキャリアウーマン写真はイメージです Photo:PIXTA

部下が突然不機嫌になる。何気ない一言で空気が変わる。その背景には、あらかじめ共有されていない「境界線」がある。好き嫌い、言われたくないこと、してほしいこと…それらを整理することが、実は最も効率的なマネジメントである。コミュニケーション講師である筆者が女性のために作った対人メソッドを覗いてみよう。※本稿は、吉井奈々『「どうしてわかってくれないの?」がなくなる オトナ女子の言語化力』(フォレスト出版)の一部を抜粋・編集したものです。

日頃から「好き嫌い」の話題を
敏感にチェックすべし

「職場の先輩が食事に連れて行ってくれたんだけど、私の嫌いなホルモン屋さんだった……。焼き肉は好きだけど、ホルモンは苦手。でも、いつもお世話になっている先輩に、『ホルモンは苦手です』とも言えなくて、辛かった……」

 このように、苦手なことや嫌なことを、相手にきちんと伝えられないことはよくありますよね。けれど、普段から苦手なことは苦手、嫌なことは嫌と予め言語化できていれば、苦手なホルモンを食べずに済んだかもしれません。

 これがパートナーや家族ともなると、逆に「嫌っ!」とハッキリ言うだけだったり、ムスッとして不機嫌な顔をしたりして、ケンカになるようなこともあります。

 そこで、自分はどんなことが苦手なのか、どうされると嫌なのか、どうしてほしいのか、何が好きなのか、こういったことを“私のトリセツ”として予めまとめておきましょう。

 自分の好き嫌いをハッキリさせておくことは、自分自身を知るきっかけにもなり、日々の言語化がスムーズになります。

「私、実はホルモンは嫌いで食べられないんですよね」とか「私、ハラミが大好きなんだよね」などと好き嫌いを日常的に何気なく話しておくことも有効です。

 それを日常で聞いていた相手は、わざわざホルモンが名物のお店に連れて行くことはしないでしょう。

 もしかしたらハラミが美味しい焼き肉屋さんに連れて行ってくれるかもしれません。