子どもはいくらでも甘やかしていいのです。たくさんかわいがってあげていいのです。望みをかなえてあげていいのです。親が言うことを聞いてあげればあげるほど、言うことを聞く子になります。かわいがればかわいがるほど、かわいい態度をとるものです。乱暴な態度をとるときほど、やさしく接するのです。そんなふうにしてくれるのは、お母さんしかいないと思うから、子どもは理不尽な要求をするのです。言葉にできない思いを抱えて、それを自分ではコントロールできなくて、「なんとかして」と暴れているのです。
このような親子バトルは、子どもが何才であっても起こりうることです。思春期でも、もしかしたらそれ以上の年齢でも。ですから、幼児期や小学校低学年でバトルになったのであれば、「ああ、よかった。親孝行な子だ」と思ってください。子どもはまだ幼くて、暴れてもたかが知れています。体も小さいので、すっぽり包み込んで抱きしめることもできます。どうぞやさしく包んで「大好きだよ」と言ってあげてください。
『この子はこの子のままでいいと思える本』(佐々木正美、主婦の友社)
もちろんそれは、思春期でも、青年期でも同じです。不足している「甘えたい」という思いが満たされなければ、欲求不満は高まる一方です。すっぽり包むことが難しい年齢であれば、言葉で包んであげるのがいいと思います。子どもの話を否定せずにちゃんと聞いてあげて、「がんばっているね」「あなたはいい子だよ」と、やさしい言葉をかけてあげてください。「あなたの好きなから揚げをいっぱい作ったよ」「ケーキ買ってきたから、いっしょに食べようね」と、子どもの好物を用意してあげるのも、とてもいいと思います。
相談者のお母さんの中には、いまも自分の親と冷たい親子バトルを続けている人が少なくありません。「親に愛してもらえなかった自分が、子どもを愛せるのか」と悩み続けています。このような思いを繰り返さないためにも、どうぞわが子をうんとかわいがって、うんと抱きしめてください。子どもに愛情が伝わるように表現してください。







