オリックスの経営トップを
33年間務めた宮内義彦

聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏 Photo:SANKEI

「かんせい」学院と読む。略称は「関学」だ。兵庫県西宮市にある西日本を代表する私学で、キリスト教教育をしている。中学部と高等部は男女共学の一貫教育になっている。

 一介のサラリーマン出身ながら多角的金融サービス業の創業オーナー経営者のようになった人物がいる。オリックス・グループのトップを33年間続けてきた宮内義彦(1935年9月生まれ)だ。2014年に、会長兼グループCEO(最高経営責任者)を退任し、新設の「シニア・チェアマン」に就任した。

 宮内は、中学部から大学まで関西学院(商学部)で、その後、米ワシントン大でMBA(経営学修士)を取得した。日綿実業(のちのニチメン、現双日)に入社し、リース業を学ぶために社命で米国に行ったところから、運が開けた。

 オリエント・リース(現オリックス)に設立メンバーとして入社した。1980年にオリックス社長に、2000年には会長になった。オリックスはリース業という新業態を日本経済に定着させた。これをてこに、多くのノンバンク金融業などに業容を拡大した。グループの連結会社は1300社を超え、従業員数は約3万5000人、営業収益は25年3月期で2兆8748億円に達した。

 グループには、プロ野球のオリックス・バファローズもある。阪急ブレーブスを前身とする球団だ。宮内は2022年までそのオーナーを務めていたが、中高時代には学校の帰り道にある西宮球場でしばしば阪急戦を観戦したという。「何十年かのちに、自分がこのチームのオーナーになるとは夢想だにしなかった」(日本経済新聞2013年9月4日朝刊「私の履歴書」)と述懐している。

 宮内は政界と強力なコネを持ち、政府の規制改革関連の審議会のトップを長く務めた。また、カルビー、ラクスル、ニトリなどの社外取締役にも就いている。90歳を超えた現在もかくしゃくとして、後進の若手ビジネスパーソンの相談役をしている。