誕生日パーティーの最中に自然災害のことを話したり、バースデーケーキがいかに健康に悪いかを説教したりしてパーティーを台無しにするキャラクターだ。デビーが良い雰囲気を「削ぐ」名人なのは、幸せな瞬間を無心に「味わう」人の邪魔をして気を散らさせる術を心得ているためだ。
デビーのように、ついネガティブになってしまう人は多い。研究によると、人の幸福感をくじいて、より惨めな気分にさせる「心の習慣」は4つあるという。下の表にあるこれら4つの習慣は、いずれも「怠惰のウソ」(編集部注/怠惰な者は幸せや成功を手にする資格がないとする価値観を、筆者はこう呼ぶ)が強く奨励しているものだ。
同書より転載 拡大画像表示
次第に息苦しくなっていく
「怠惰のウソ」の弊害
私たちが「怠惰のウソ」に教え込まれてきた、幸福感を削ぐさまざまな方法について、ここで少し考えてみたい。
「怠惰のウソ」は弱さや傷つきやすさを他人に見せず、自分の「感情を抑える」ように説く。これは、成熟したまともな人間は感情を表に出すべきではなく、幸せでもそれを隠すべきである、ということだ。
あるいは、「怠惰のウソ」は「気を散らす」ことをさせるのも大好きだ。達成欲に取り憑かれた仕事人間の私たちは、一日中マルチタスクをこなすことを求められて、おいしい食事や、輝く夕陽、近所の散策などを心置きなく堪能することはできない。
「怠惰のウソ」は完璧主義を称揚するため、私たちは「あら探しをする」達人になり、現実離れしたレベルの生産性や業務品質を自身に課し、達成できない自分を責めるようになる。
最後に、「怠惰のウソ」は私たち全員を「ネガティブな心のタイムトラベラー」に仕立て上げ、いつになっても将来に不安を持ち、最悪のシナリオを想定するよう仕向ける。それで、今後を心配するあまり、今あるものに感謝できなくなってしまう。







