この先、夏の猛暑日はさらに増えるだろう。2025年時点でもそうだが、どんどん平地は犬と暮らせる環境ではなくなっていくだろうなと思う。

 そう考えると、犬と暮らす人は、山(標高1300m以上)に移住するか、避難場所を確保しておくのを真剣に考える段階に来ていると思う。別に八ヶ岳でなくても、北海道でもいいと思うが、距離的な問題と、何かあれば都内に出られるという点で八ヶ岳のほうが便利だと私は思ってここにした。

犬にとって避暑地は快適
愛犬のための移住という選択

 コロナ以降、八ヶ岳の人気は高まり、私が探していた頃とは違って価格は上がり、中古物件の数も激減しているが、蓼科あたりだとまだまだ探せば物件はあるようだ。

『犬のために山へ移住する』書影犬のために山へ移住する』(穴澤 賢、草思社)

 私の場合、計画的に移住したわけではなく、まず2拠点生活から始めて、年々夏が暑くなることに耐えかねて最終的に移住したほぼ行き当たりばったりだが。

 それらは大福に背中を押されたおかげだからだが、結果的に彼らは今、涼しい環境を手に入れて快適に暮らしている。

 腰越で暮らしているときとは違い、のんびり寝て、朝の散歩での足取りも軽い。うれしいことに、車で1時間で行ける範囲に「入笠山」、「天空カート」、「蓼科湖」、「女神のテラス」、「美ヶ原高原」、「車山高原」など標高の高い避暑スポットがいくつもある。

 休日、そういうところへ遊びに行くと、大福は大喜びしている。都内からだと片道3時間以上かかるところへ、すぐ行って帰って来られる。そして、遊び疲れて眠る大福の寝顔が見られる。

八ヶ岳移住後の著者と愛犬たち八ヶ岳移住後の著者と愛犬たち