さらに添付されていたのは、実家の外観と健太さんの車を撮影した写真でした。
健太さんからすぐに電話があり、声を震わせて「見ましたか?このストーカーは、どうやって実家まで把握しているんですか?僕と片岡さんと家族しか知らないのに!!」
「もしかして車に」と思い、私はすぐに健太さんの車を闇に紛れて調べました。
すると、車のホイールハウス(タイヤの内側)に強力マグネットで貼り付けられたAirTagを発見したのです。
当時はまだ不審なAirTagの通知がデフォルトでオフになっており、健太さんは設定など触ったことがなく、警告は一度も出ませんでした。
つまりストーカーは、健太さんの車ごと、位置をリアルタイムで把握していたのです。
「彼女」をおびき寄せることに
深夜のサービスエリアに現れたのは
健太さんは絶句しました。
「じゃあ、僕がどこに行っても全部見られてたってことですか?誰に?」
私は静かにうなずき、こう提案しました。
「今から健太さんが車を運転して彼女をおびき出しましょう。私は車で後を追います。決着をつけましょう」
深夜3時過ぎ、健太さんは高速道路へ向かいました。
目的地は、見晴らしが良く深夜はトラックが数台しか止まっていない、人気のないサービスエリア。
私は追走し、様子を見守っていました。
健太さんがサービスエリアに停車してしばらくすると、ゆっくりと白い軽自動車が入ってきました。
サービスエリアの様子をうかがっているのか、ぐるりと一周して健太さんの車から100メートル以上離れて停車しました。
暗がりですが、運転席の人物のシルエットだけがぼんやり見えました。
健太さんは動かず、1分、2分、3分と時間がたちました。
白い軽自動車に動きはありません。
サービスエリアに入ってきて、トイレにも行かず、シートを倒して休むわけではなく、明らかに不審車でした。
5分ほど経過した頃、一台のトラックが入ってきて、たまたまライトが白い軽自動車の運転席を照らしました。その瞬間を捉えて運転席の人物を撮影しました。それは30代前後の女性でした。







