(3)中長期目線で物事を捉えよう
短期を意識しながら中長期を見る

 最後、3点目は、マネジャーは、中長期の目線で物事を捉える必要があるということです。

 プレーヤーは、短期目線で動いても、そんなに困ることはありません。なぜならば、マネジャーが中長期の方向性や方針を踏まえて、各プレーヤーの行動を管理してくれるからです(だからこそ、中長期目線を持ったプレーヤーは、優秀だと評価されることになります)。

 マネジャーになったからには、そうした役割を、あなた自身が担わなければいけません。

・ある案件を新たに契約する時点でに、その案件が終わったあとの継続契約について考えている

・新規のお客さまとお付き合いする際に、中長期の関係構築について検討している

・単月、四半期の売り上げ目標を追いかけながら、年間目標、中期経営計画との整合性を見据えている

 こういったことを、当たり前に行い、それに基づいてチーム全体の行動計画を組み立てることが求められます。

 もう少し具体的に言うと、

・最初の契約は小さいが、お客様内の他部門に当社商品の利活用余地があるため、今後のの契約更新のタイミングで利用部門に対して満足度調査を行いつつ、並行して他部署ヒアリングを設定して3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月ごとに3部門ずつ拡大を狙おう(LTV最大化)

・目の前の利益目標はギリギリ達成できそうだから、短期的には収益トントンではあるが将来性に期待できるプロジェクトを積極的に取りに行こう(中長期の収益最大化)

 などのようなアクションに紐づく計画に落とし込むわけです。

 ここまで具体化してあれば、メンバーに何をすべきか指示することも可能になります。

視座を上げると
見える世界が広がる

 もちろん、新人マネジャーとして着任してすぐに、こうしたことを全て完璧にこなせるはずもありません。

 ですから、まずは「そのような視点を持たなければいけない」ということを理解し、意識するところから始めましょう。

 視座を上げると、見える世界(視野)が広がります。

 見える世界が広くなれば、その全体を俯瞰し、大局を理解できるようになります。

・自分自身の枠を超え、組織全体に目を向ける

・組織が動くメカニズムを理解し、それを効率的・効果的に動かす方法を考える

・時間軸を長く取り、より先読みをした行動をとる

 ぜひ、これらを意識しながら、マネジャーとしての最初の一歩を踏み出してください。