一方、マネジャーは、いわば監督です。チームの成績、チームとしての勝利を考えます。
それぞれのプレーヤーの能力・特性に合わせて、どういう役割を担わせるかを設計しなければいけません。
もちろん、自分自身がプレーヤーの役目を担うプレーイングマネジャーという立場の人もいるでしょう。しかし、その場合にも「自分がやりたい仕事」を自分にあてがうのではなく、「チーム内の全てのプレーヤーを俯瞰した上で、客観的に自らにも適切なタスクを割り当てた結果」を受け入れる必要があります。
あなた自身も駒であるということ自覚しましょう。
これがまさに、視座を上げ、大局観を持つということです。
(2)上司と板挟みになる役目を担おう
「理不尽をコントールする経験」が今後を左右する
マネジャーは、平たく言えば「中間管理職」です。
全てを思い通りにできるほどの権限はないが、部下をうまく管理して仕事を完遂させなければいけない。目標を達成しなければいけない。
そうすると、「上意下達の伝書鳩」という役割と、「ボトムアップの苦情処理班」の役割を同時に担うことになります。
こう表現すると、まるでつまらない仕事のように感じるかもしれませんが、これは組織運営上、極めて重要な役割です。
組織の潤滑油であり、動力源であるエンジンの回転をタイヤに伝えるギアボックスです。
ひとたびマネジャーになったならば、積極的に、上司と部下の板挟みになりに行きましょう。あるいは、クライアントと自社の板挟みになりましょう。
マネジャーは、経営職階の入り口です。経営とは、矛盾を孕む複雑系の仕事です。
あなたが、今後も昇進を重ねていくのであれば、そうした理不尽なものごとをうまくコントロール下に置きながら、対岸まで泳ぎ切らなければいけません。
仮に将来起業して自分で会社組織を率いるのだとしても、矛盾や理不尽から逃れることはできません。
新人マネジャー、若手マネジャーという職階は、こうした「経営職階の抱える困難さ」を、比較的少ない責任範囲の中で経験できるチャンスなのです。
この考え方は、自分自身が「大きな仕組みの中に組み込まれている」ということを理解できなければ、なかなか共感しにくいかもしれません。しかし、だからこそ、今後のマネジメント人生においては極めて重要なポイントとなります。







