実践:自分軸を取り戻す「たった1つの質問」

皆さんは、自分の気持ちを置き去りにしていませんか?「自分が納得して選ぶ」ということを忘れてはいないでしょうか? 心当たりがある方に、今すぐできるたった1つの実践方法をお伝えします。それは、何かを行動する前、あるいは発言する前に、自分自身にこう問いかけることです。

「ちょっと待って。その行動、自分は本当に納得している?」

納得していない場合その行動はやめてください。あるいは、「どういう形にすれば自分が納得できるか」を考えてみてください。
納得できた場合安心して実行に移してください。

この「自問自答して納得するプロセス」を日常の中で少しずつ増やしていくこと。これだけで、確実に自分軸を育てていくことができます。

誤解されがちな「自分勝手」との違い

ここで一つ注意していただきたいのは、「自分軸」と「自分勝手(わがまま)」を混同しないことです。この二つは全くの別物であり、むしろ正反対の概念です。

自分軸「自分が決めていいことは自分で決める」という自己決定権の尊重です。そのため、他人の自己決定権も同じように尊重し、他人が決めるべきことには口を挟みません。
自分勝手:自分の都合の良いように、周囲の人間を動かそうとすることです。他人の自己決定権を尊重していないため、身勝手な振る舞いになります。

また、自分軸で生きるからといって「人のために動いてはいけない」わけではありません。誰かを助けたり、みんなのためになることをしても良いのです。大切なのは、「それをなぜやるのか」「自分は本当にやりたいと思っているのか」を自分に問いかけ、「心から納得した上で、人のために動く」ことです。これが真の自分軸です。

遅すぎることはない

40代・50代は、子育てがひと段落するなど、環境の変わり目にあたる時期です。ふと我に返り、自分のこれまでの生き方にモヤモヤを感じるのもごく自然なことです。しかし、自分軸を取り戻すのに遅すぎるということは決してありません。今すぐにでも始められます。

自分が納得する決断をし、納得する言動を選ぶ。日々の行動に「私は今、納得しているか?」という確認のプロセスを毎回挟むことを徹底してみてください。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。