SDGsを意識した、小学生の自由研究みたいなタイのトイレ(提供=筆者)SDGsを意識した、小学生の自由研究みたいなタイのトイレ(提供=筆者)

 男性の指さす方向にあったのは、ペットボトルを半分に切り、飲み口からホースを通した簡素なトイレだった。

 一応、トイレは人目に付きにくい場所にあったのだけど、すぐ近くには通行人がいる。かなり恥ずかしいロケーションとシチュエーションだ。が、郷に入っては郷に従え。私は無事に目的を達成した。

 ネパールで使用したトイレはさらに衝撃的だった。

 その日、私は清潔感のあるレストランで、本場のネパールカレーを食べた。想像以上の辛さに悶絶(もんぜつ)しながらも完食。お会計を済ませた私は、店を出る前にトイレを借りることにした。

 店員さんに場所をきいたところ、トイレは店内ではなく屋外にあるそうだ。私は「ふぅ。食った食った」と独り言をつぶやきながら、店の外につながる扉を開けた。

 こぢんまりとした屋根のない空間には簡素な洗面台と、れんが造りの青色の扉があった。トイレ特有のニオイがプンプンするので、どうやらこの扉の先にトイレがあるようだ。コバエがブンブンと飛び回る中、恐る恐る、青色の扉を開けてみると⋯⋯。