最初から「なるほど」な正論の話ばかりしても、聞き手は「ふーん」と聞き流してしまいがちです。そこであえて、「ん?どうしてそれを言う?」という意外な角度から関心を引きつけながら、その後に「実はこういう理由がありまして」という筋道を示して納得感を生み出すわけです。
少々難しく感じるかもしれませんが、いくつかの話題やネタを用意しておけば、誰にでもできる再現性のある方法です。ともすると無味乾燥になりがちな話を、生き生きとしたストーリーに変えられる最初の糸口となります。
では具体的にどうやるのか、僕自身の例から説明しましょう。
僕の場合、そもそも長髪で派手めな服という外見でのインパクトがあるため、聞き手の目が自然と自分に集中します。会社員時代はスーツを着ていることが多かったですが、天然パーマの長髪とのギャップで、より浮いていました。
会社員時代はその特徴を活かして、最初の挨拶で「こう見えても社畜です」と切り出すのが鉄板ネタ。どう見ても、立場と外見にギャップがあるので、聞き手に「そんなバカな」というインパクトを与えられて、その場の雰囲気を和らげることができます。
あるいはスピーチなどの最初に、「こんにちは。僕がよく言われる職業は、美容師、サーファー、ミュージシャンですが、全部違います」と自己紹介をすることもあります。サーフィンスポットの九十九里町に家があるので、本当に間違えられることからネタにしているのですが、必ず笑いがとれます。
アイドルの小ネタでも
2進数の話でもOK
自分の見た目は真面目だし、気の利いたつかみはできないかな……と思ったあなた。意外性のある切り出しなら、なんでもいいんです。例えば、
「最近K-POPオタクになりつつある〇〇です。娘の影響でかなり詳しくなってしまったのですが、いま東南アジアで大人気のアイドルグループ****をご存知でしょうか。実はあの海外戦略、御社の通販事業にも大きなヒントになることが隠されていまして……」
「今日お手元に配った資料の数字は見ないでください。100%がっかりしますから。このプレゼンでお伝えするのは成功事例ではありません。私が大失敗してしまった、ある水面下のプロジェクトをめぐる、ここだけの話をお伝えしましょう……」







