人生100年時代を見据えた老後資金の考え方について解説写真はイメージです Photo:PIXTA

老後のお金について考えるとき、多くの人が「いくら貯めれば安心なのか」と不安を感じるはず。しかし、老後の家計づくりは貯蓄額だけで決まるのではない。収入や資産の組み合わせが重要なのだ。税理士として富裕層や創業家ファミリーの資産管理に携わってきた森田貴子氏が、人生100年時代を見据えた老後資金の考え方について解説する。※本稿は、税理士の森田貴子『世帯年収1000万円超の人が知っておきたいお金のルール 資産増、年収増、余裕増』(あさ出版)の一部を抜粋・編集したものです。

夫婦で将来もらえる
年金を確認しておこう

「私たちって、老後はいくら年金をもらえるの?」

 まずはここを知ることから、老後の家計づくりは始まります。

 かつてのシニア世代は「夫が会社員で厚生年金、妻は専業主婦で国民年金」という組み合わせが一般的でした。

 一方で、いまの現役世代は男女とも20歳から40年間しっかり年金に加入している人が多く、基礎年金は満額を(※1)受け取れる見込みです。会社員であれば、さらに厚生年金が上乗せされ、夫婦ダブルで加入している場合は年金総額は増える仕組みになっています。

(※1)…基礎年金は満額(2025年4月分以降、年間83万1696円〈月額6万9308円〉、68歳以上は82万9296円〈月額6万9108円〉)

 厚生年金の受給額は「加入年数」と「現役時の給与」によって決まるため、個人差があります。

 夫婦ともに厚生年金を受給する場合、世帯で年間360万円を受け取れる計算になり、これが年金生活の収支の基準となります。