菊池選手が実践した目標設定方法を解説菊池雄星選手 Photo:SANKEI

MLBオールスターに二度選出され、今でこそメジャーリーガーとして華々しく活躍する菊池雄星選手だが、メジャー1年目にはリーグワースト級の成績で「不良債権」とまで批判された過去がある。そこからどのように這い上がって成功を掴んだのか。菊池選手が実践した目標設定方法を解説する。※本稿は、メジャーリーガーの菊池雄星『こうやって、僕は戦い続けてきた。』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。

想像できないほど
遠くに目標を置く

 万人に当てはまる成功法則や、完璧な目標設定法などというものは存在しないと個人的には思っています。「何をもって幸せとするか」で、目標も変化するからです。

 しかし、もし大きな願望があるならば、やはり目標もなるべく大きなものにする必要があります。エベレストに登るのと、富士山に登るのとでは、必要な準備が違うように、高い山に登りたければ、高い山に登るための準備が必要になるのです。

 僕の目標設定への考え方が根底から覆されたのは、メジャーリーグに来てからです。

 2019年にアメリカに渡り、1年目(28歳)が終わったとき、僕は先発投手として、リーグワーストクラスの数字を並べることになり、アメリカメディアからは「悪魔の契約」「不良債権」と言われました。

 しかし、そんなときこそ遠くを見ることが必要でした。僕は今の自分の現在地からは、およそ想像もつかないような場所に、新しい目標を書き換えたのです。

「38歳までメジャーでプレーすること。そして、オールスターゲームに出場すること」