そうはいっても、フリーランスとしてSNSを無視するわけにはいかない。クライアントは、SNSを使ってフリーランスを探しているからだ。

 先方のメリットとしては、以下のふたつが大きい。

・フリーランスが現在活動しているかどうかがわかる
・フリーランスの人となりがなんとなくわかる

 こうしたことは、公式ホームページやポートフォリオではわかりにくい。

 つまり、フリーランスはこのふたつに応える程度にSNSを使えばいいのでは?

 であれば、それほど力を入れずにすむ。

フリーランスがSNS投稿で
気をつけるべきポイント

【フリーランスが現在活動しているかどうかがわかる】

 まずは定期的に投稿をすればいい。2~3日間隔くらいでもかまわない。これにより「定期的にウェブを見るクセのある人なんだな」と伝わる。さらに「公式ホームページのお問い合わせやメールだけでなく、SNSのDMでも連絡がとれそうだ」というところまで考えるクライアントも出てくるだろう。この時点で大きなアドバンテージだ。

 内容はこったものである必要はない(こったものを投稿しようとすると、逆効果にもなりえる)。単純に「店ののれんをかける」ようなつもりで、投稿してみてはどうだろうか。

【フリーランスの人となりがなんとなくわかる】

 なんでもない、普通の雑談のような投稿をすればいい。家族との会話を投稿すれば「家族がいる」とわかるし、最近食べたおいしいラーメンの話をすれば、そのフリーランスの「活動地域」のようなものがなんとなく見えてくる。こうした周辺情報は、意外とクライアントを安心させるものだ。

 あまりマニアックにならないほうがよく、営業前のちょっとした雑談くらいの温度感を意識しておきたい。仕事に対する考え方などを書いてもいいのだが、人というのは自分の思いを文章にすると、意外と熱くなって極論を書いてしまいがちだ。投稿するときはじゅうぶんに気をつけたほうがいいだろう。

 僕のSNS戦略としてはこのふたつのみ。あくまでも「普通のSNSの使い方の延長線上」くらいをキープしておくのがキモだ。

 これなら何も難しくはないはずだが「SNSをきっかけに発注されたい」欲が強すぎると「普通のSNSの使い方」はとたんにおかしくなる。駆けだし期間なら、なおさらかもしれない。

 僕もこれまでに何度となく欲を出してしまい、失敗している。

 最近、Facebookを久しぶりに開いてみたら「充博さんは5年前にこんな投稿をしていましたね!」なんて、欲にまみれた過去の発言を引っ張り出されてしまった。自分の欲にドン引きしたが、当時その投稿を見た人も、きっと同じように思っただろう。Facebookもいちいちそんなことをしないでくれ、と思う……。